月と木星

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 もう少し天体望遠鏡のことが知りたくて、このところVixenという望遠鏡メーカーのショールームを覗いてみたり、ある観望会の集まりに混ぜてもらったりしている。

 Vixenのショールームでは入門機から高級機までの製品が展示されていて、おおよそのサイズと価格帯を知ることができたが、当然のことながら大きくて立派な望遠鏡はかなり高額である。
 聞くところによると、国産メーカーでもさらに高級・高額な製品を取り揃えたメーカーもあるそうだが、それはどんな分野の趣味にしても共通することだ。

 また後日、手ぶらで上記の観望会を見学しに行ったところ、親切な人達が入れ替わり立ち替わり天文のことなど何も知らない私にいろんなことを教えてくれたり、実際に望遠鏡を覗かせてもくれた。
 やはり天体観測という、他人と何かを競う必要のない趣味を愛でる人達というのはとても平和的で、なんとなく心に余裕があるような印象を受ける。

 中でも、一目見ただけで確実に三桁万円はするとおもわれる望遠鏡を覗かせてもらった時は、正直なところビックリとガッカリが同時にやってきた。
 ビックリは、木星の四つの衛星がほぼ一直線に白い点として並んで見えたことで、「衛星まで見えるのか!」という感動のビックリで、ガッカリのほうは、「観測機材にこれだけ高額な投資をしても、月よりずっと遠くにある木星ともなるとやはりこの程度にしか見えないのか!」といった残念さである。(冒頭の画像がその時のイメージに近いです)

 但し、見え方云々についてはその時のコンディションに左右される部分が大きくて、条件が良ければもっとクリアに見えることもあるそうだし、仮に天文台にあるようなもっと大口径の望遠鏡で見たとしても、よくある月面写真みたいに「ど~ん」と見えることはないらしい。
 どうやら私みたいな門外漢の多くは、惑星探査機や宇宙望遠鏡のハッブルで撮影したようなド迫力の画像がイメージとして刷り込まれているらしく、それと比較することで大抵ガッカリするそうだ。
 
 それに比べると月はかなりの迫力で見えるからとても楽しいし、いつまで見ていても飽きない。
 タイミング的にも半月が真上にあったので、まるでライティングされたように煌々と輝き、クレーターの影がくっきりと浮かび上がっている様は、過去に見た月の映像や写真のイメージそのままだ。

 ただそれらと違うのは、巨大な月が放つ生の光を今まさに自分自身の目を通して見ているという、一種のライブ感である。テレビの電波や、パソコンのモニターや、紙の印刷物ではなく、本物の月からの光線が直接自分の網膜に飛び込んでくるというヒリヒリした感じこそ、きっと天体望遠鏡が持つ魅力に違いない。

 ということで、自分の天体望遠鏡がひとつ欲しくなってきた。といっても、もう高性能機を買うほどの気力も資金も無いから、せめて月がしっかり見えれば十分だ。
 そして月の綺麗な夜にそれを引っ張り出して、ボーっと飽きるまで眺めていられたら、かなりハッピーな気分になれそうな気がする。

宇宙のスケール

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 天文の知識は全くないが、一度は夜空に浮かぶ月や惑星や星雲を飽きるほど眺めてみたいという願望は昔からある。
 連休の間はどこも人が一杯なのでクルマにも自転車にも乗らず、ひたすら家で楽しめることだけをしていたが、ふと思い立って天体望遠鏡のことを調べていたら、価格.comの掲示板で下のようなやり取りを見つけた。

質問者:「最近宇宙について興味を持ちはじめ、望遠鏡が欲しくなり金銭的にもポルタⅡのA80mfとR130sfのどちらかにしようと悩んでいた矢先、近年オリオン座のベテルギウスが超新星爆発を起こすとの記事を読み、これらを観測したいのですが、どちらが良いかアドバイスを頂けたらと思います。(後略)」

回答者:「残念ながら太陽系内の近い天体以外、遠くにある恒星は少なくともアマチュアが持てるどんな大きい望遠鏡で見ても点像にしか見えません。よって、恒星の一つであるベテルギウスも検討されているどちらの望遠鏡でも同じく点像です。
それに、どの記事のことか分かりませんが、近い将来と言ってもこれは宇宙規模でのこと。確かこれから100万年以内とか、そういう単位の話だったと思います。(後略)」

 これを読んだ時、思わずクスッと笑ってしまったが、考えてみれば天文学や天体観測を趣味とする人達は、日頃からこういうスケールで夜空を見上げているということに、ちょっと感動してしまった。なんてったって、近い将来でも"100万年"だからね。
 

コンソール類のコーティング剥がし その2

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コンソールの各パーツを取り外す過程では、同時に配線のコネクターを抜き取る作業も加わる。

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とくにシガーソケットのコネクタは要注意で、不用意に+側の端子を-側に接触させると瞬時にヒューズが飛ぶ。


 コンソールの取り外しそのものは前出のサイトの解説通りにやれば問題なくできるが、それぞれのパーツには各種のスイッチやコネクターが接続されているので、当然それらもすべて取り外さなければならない。
 ここで注意すべきは、この作業自体は比較的簡単にできるが、最終的にはそれらを元に戻さなければならないので、どこに何がどのように繋がっていたのかを正確に記録しておく必要があるということだ。

 それにはデジカメで工程ごとの記録を撮っておくのが有効で、できれば複数の角度から撮っておくと、後で配線の取り回しの参考になることも多い。
 また、配線ケーブルが短かいために肝心の写したい部分が撮れない時など、小さな手鏡をひとつ用意しておくと死角となるパネルの裏側でも撮ることができる。

 全てのコンソールを取り外したらいよいよコーティングの剥離に取り掛かる。今回用意した溶剤はIPA(イソプロピルアルコール)の1Lだが、到底この量では大きなタッパーなどに満たしてパーツを浸け置きすることはできないし、仮にもっと大量のIPAを用意したところで余りに効率の悪い方法になってしまう。
 そこでどうしたかというと、まずパーツのコーティング面にキッチンペーパー等を乗せ、そこにIPAをスポイドで満遍なく垂らして密着させてから全体をラップで覆う、という方法を取ることにした。

 その結果、全てのコーティングを剥がし終えるまでに使用したIPAは驚くほど少ない量で済んでしまったのだが、実際にやってみて判ったのは、コーティングの剥がれ具合(=剥がし易さ)は各パーツのコーティングの劣化度や下地の素材によってかなり違ってくるということだ。
 具体的には灰皿周りのコンソールやドリンクホルダーは比較的容易に剥がれるが、一番大きなサイドブレーキのあるコンソールは表面積の大きさもさることながら、それほど劣化が進んでいなかったせいか、相当な時間をこの部分に割かなければならなった。

 また、剥がすのに使った樹脂製のヘラは平坦な面には有効だが、三次曲面には全く役に立たず、最後は指の爪が一番効率が良いということも今回の収穫?だったが、作業を終える頃には全ての指が爪の間まで真っ黒になったのは言うまでもない。
 そうして、このような作業を一日数時間ずつ、3日間に渡って続けた結果が下の写真である。

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最も劣化が気になる部分だったが、最も作業の成果が感じられるのもここ。

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ドリンクホルダーだけ樹脂の表面処理が異なるせいか、他のパーツよりちょっと艶が有り過ぎる気がする。

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ベトついていたサイドブレーキレバーの下側もこれでスッキリ。


 こうした努力の結果、我がE46のコンソール周辺は15年ほど若返ったような雰囲気になった。が、これまで多くのE46オーナーが、ある意味メーカーやディーラーから見放されたような不具合への対応を、ひとり黙々と行なってきたことについては複雑な感情が湧いてくる。
 考えてみれば、元々このように面倒なことになるクルマは一部の欧州車を除いて殆ど無いだろうし、あったところで「そのまま放置」というのが一番多いパターンだとおもうが、敢えていろんな手間を厭わずに自分で処置してしまいたくなるというのはかなり稀有なケースではないだろうか。

 オーナーをして、そこまで駆り立てる何かがこのクルマにある、といえばあまりにカッコつけ過ぎのような気がするが、ともかく自分で何とかできそうなことはやってみよう、という気にさせるのは、このクルマを愛するオーナー達の共通した心理かもしれない。
 また、そうした事柄に関する情報が非常に豊富なことも一助になっていて、これまでも私自身が他のサイトの情報を参考にしたり大いに助けられたことが何度もあったが、そうした情報を発信・共有してくださる方々には心からお礼を申し上げたい。

 それにしてもこのE46というクルマ、考えようによってはDIYの間口がとてつもなく広いクルマ、と言えなくもないなぁ。

コンソール類のコーティング剥がし その1

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過去に掲載した写真の使い回しなので分かり辛いが、コンソールのドアとその上部に細かなキズが見える。


 これもE46では有名なトラブルのひとつだが、内装の樹脂パーツに施されたラバー系のコーティングは、経年劣化によってベトついたり剥がれたりするようになる。恐らく加水分解が原因だとおもうが、ヨーロッパと違って高温多湿の日本には全くそぐわない、大変ありがた迷惑な仕様である。

 もともと高級感を狙って採用したと思われるこのコーティングは、確かに新車の頃こそ艶消しのソフトな手触りが独特の質感を与えてくれるが、年月と共にちょっと指の爪が当たっただけで傷が付くほど柔らかくなり、一度ついた傷はいつまでもそこに残ることになる。
 車齢17年の我がE46のコンソールなどはそうした細かな傷が無数にあるし、さらにその表面は触れるのが憚られるほどベトついているので、まるで粘着シートのようにいろんなゴミを集めるようになる。

 こうなってくると本来意図された高級感とは正反対の、いわば低級感丸出しのインテリアに変わり果ててしまうのだが、今のところこれといった有効な対策はなく、せいぜい新品のパーツに取り換えるか、いっそのことすべてのコーティングを自分で剥がすくらいだ。
 だが、仮にすべてのパーツを新品に換えるとなると結構な点数になる上、いつものことながら一つ一つのパーツは決して安価ではない。そしてもっと問題なのは、新品に取り換えたとしても数年後には再び同じ状態になることが判っているので、敢えてこの方法を選ぶ理由はどこにもないということだ。

 残るはトラブルの元凶であるコーティングを完全に剥がしてしまうという大胆なアイデアで、これについては既に多くのE46オーナーがその方法をネット上に公開されているが、結論から言うと、この方法が最も安価且つ半永久的に効果が持続するという意味で、現状では唯一の選択肢だとおもう。
 ちなみに、この作業に必要なのはコーティングを剥離させるのに必要な溶剤としてイソプロピルアルコール(他に水抜き剤やマジックリンでも可能らしい)、樹脂製のヘラ、ブラシ、ペーパータオル、手袋といったもので、これらを全て揃えたところでコンソールパーツ一個分にも満たない金額で収まる。

 そうして必要な物が用意できたらいよいよコンソールを取り外す作業に掛かるが、事前に手順を調べないまま無暗にやろうとしても、結局のところあちこちの樹脂パーツを折ったり割ったりするのが関の山で、作業そのものは一向に進まないという最悪な事態にもなりかねない。
 これは純正のMDプレーヤーをビジネスCDを取り換えた際に学習したことで、E46のコンソールはパズルのような組み合わせで構成されていて、その構造を十分に理解していないと手も足も出ないようになっているからだ。

 そこでこの作業に必要な情報をネットで探してみると、下記のサイトに作業手順に沿った画像が丁寧な解説とともに掲載されていたので、今回はそれを参考にさせてもらった。http://k96106.web.fc2.com/E46/e46seibi/e46navi00.html)「準備編の9.10」
 
※ピンクに着色されたパーツが今回の作業対象
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 作業の結果は次回に。

 

再びワイパーラバーの交換

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 走行中、雨がパラついてきたのでワイパーのスイッチを入れたら、どうも様子がおかしい。
 信号待ちの間によく観察してみると、助手席側のブレードの中程が10cmほどヒラヒラしていて、その部分の軌跡だけが拭き残しになっている。「あっ、ラバーが切れてるよ~」

 ワイパーラバーを交換したのはちょうど二年前だが、それ以降、ほんの数回くらいしか雨の日に乗っていない。だが、ラバーの劣化は使用頻度以外に経年という要素も加わるから、まぁこれくらいの交換頻度なら仕方がないのか。
 ということで、今回もBOSCHの汎用ワイパーラバーより調子が良かったBMWの純正ラバーを取り付けようと、たまたま府中にあるディーラーのサービスカウンターに電話したところ、既にE46用のそれは廃版になっていて、ブレードごとエアロタイプに換えるしかないという。

 いやいや、ことE46に関してはオリジナル原理主義者の自分にとって、昔ながらの整流フィン付きツインワイパーブレードでないと困る。だって、E46みたいな古いモデルに今風のエアロタイプのブレードなんて、違和感丸出しではないか。
 なんとか他に手立てはないものかと、国立店に通い始めた頃から何かと親切にしてもらっているサービスフロントの鈴木さんに相談してみることにした。

 実は、鈴木さんは既に別の店舗に移動しているのだが、事情を説明するとすぐに在庫状況を調べた上で、「確かにE46用のラバーはもう在庫が無いみたいですが、5シリーズ用(E39 ?)ならまだありますよ。E46用より寸法は長いのですが、形状自体は全く同じなので、余った部分をカットすれば問題なく使えます」と教えてくれた。
 まさに鈴木さんならではの「痒い所に手が届く対応」で、できる限りオリジナルの状態を維持したい自分としては感謝しかない。
 
 数日後、自宅から相模大野にあるサービスフロントまで、片道1時間半掛けて買ってきたラバーが冒頭の写真。
 価格は@¥1,490と、珍しく二年前と変わらぬ良心的な設定。ちなみにPt.No.は6161 8265 555 で、長さは625mmある。
 念のために二本買ったものの、運転席側のラバーはまだ何ともないので、取り合えず助手席側のみ交換することにする。

 後日、BOSCHのサイトを見てみると、同社のE46用ブレードセットもエアロタイプに移行しつつあるようで、そう遠くない将来に整流フィン付きツインワイパーブレードは無くなる気配だ。
 つい先日純正ラバーを買ったばかりだが、E46の年式を考えるとブレードのストックもあったほうが安心なので、まだ手に入るうちに1セット買っておくことにした。

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 上の写真がそれだが、左ハンドルのE46にはBOSCHの型番「394S」が適合する。(※右ハンドル用は別の型番)
 価格はネットショップで¥3,925(税・送料込)と、純正ラバーだけを買うのと千円も違わない。w
 そうして届いたBOSCHのブレードと純正のブレードを見比べると細部の形状まで同じで、金属の表面に小さく刻まれた刻印も一緒だ。つまり、E46のブレードについては、BOSCH製が純正採用されていると考えてもよさそうだ。

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Cervelo RS, Scapin, Kona Kula, Commencal Ramones, GT Nomad, Golf Cabriolet, BMW E46 325i M-Sport

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